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歴史のあるワイナリー
ナパのメイン・ロードである29号線を北上すると、セント・ヘレナの洒落た町並みを通過したあと、やがて右手に葡萄畑が広がって来る。
道路際の「エラーズ・エステート」の看板を目印に右折すると、そこは「エラーズ・レーン」で、そのままワイナリーの玄関へと導いてくれる。
石造りのあたたかみのある建物は、ワイナリーの持つ雰囲気をそのまま表しているようだ。
入り口の上部に"EHLERS1886"と刻まれた石のプレートがはめ込まれている。この地を巡る代々の所有者の内のひとりで、この建物を建築した、ベルナルド・エラーズの手によるものだ。
2001年より復興された「エラーズ・エステート」は、100年の時を経て、彼の名前と建物を再び蘇らせたのだ。

エラーズ・エステート復興の背景
ワイナリーの運営はフランス人のルデュク夫妻が築いた“ルデュク・ファンデーション”www.fondationleducq.org/という非営利団体によって行われている。主に医療の研究開発(特に心臓血管疾患)をサポートしている慈善団体であるが、素晴らしいワインをアメリカで造りたいという夫妻のもうひとつの熱い思いが、このエラーズ・エステートの復興につながったのだ。

ワインメーカー Rudy Zuidema
ルディは少年の面影を残した素敵な男性で、はにかんだような微笑が爽やかな印象を受ける。
彼をワイン造りへと導くきっかけとなったのは、農業に対する情熱だったが、直接的な原因はOakville
Grocery(オークヴィル・グロッサリー)でのワイン販売の経験からだ。この時、ルディはワインというものに完璧に魅せられてしまった。
UCディヴィスで農業学を選考していた彼は、その方向をワイン造りへと変更した。ナパのワイナリーにおける職歴(Beaulieu
Vineyardから始まりRobert
Craigまで)以外に、オーストラリアでのワイン造りも経験している。
「僕はカベルネ・ソーヴィニヨンが大好きだ。どうしてかと言うと、力強さと複雑味を同時に合わせ持っているからだよ。葡萄品種として、とても面白い。」
そして、ナパ・ヴァレーという場所はいろいろなテロワールが集まった素晴らしいところだと言う。たとえば、カベルネを取ってみてもマウント・ヴィーダー、ハウエル・マウンテン、ヴァレー・フロアー(平地)のものではそれぞれ異なったテロワールが表われるからだ。
“エラーズ・エステート(自社畑)のテロワールを表現すること”がルディの最大の関心であり、課題だ。

再訪したいワイナリー
エラーズ・エステートを一度訪問してみて欲しい。広々としたエステート・ヴィンヤードや樹齢100年というオリーヴの木立に囲まれた石造りのワイナリーは、その佇まいからして心地よい。
初めて訪れた時、「農家の納屋みたい」だと思ってしまったテイスティング・ルームは、ノスタルジックなやさしい雰囲気に包まれている。そして、ティスティングの後は、ワイナリー・グッズのコーナーもおすすめだ。女性なら思わず、どれも欲しくなってしまうほど、オシャレでセンスの良いものが並んでいる。
再訪したくなるワイナリーのひとつだ。
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