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VOL.6 THE GIRL & THE FIG」(ソノマ)

The Girl & The Figのテーブル席

カーネロスを越えて
カリフォルニアワイン主要生産地として、ナパ・ヴァレーと並んで名を知られているソノマ。ナパからは、冷涼な気候で、良質のシャルドネ、ピノ・ノワールを生み出す「カーネロス」地区を越えて行きます。

このカーネロス地区のドライブは、ワイン・カントリー巡りのハイライトのひとつ。広く遠くまで広がる丘陵地帯一面に植えられた葡萄の木々が、うねうねと連なっている様子は心躍る風景です。

ハイウエイ12号線を北上すると、ソノマの街。カリフォルニアで最大と言われる「プラザ」が中心にあり、そのまわりを個性的な店が囲みます。

歴史を背景に、ソノマ
「ソノマ」というのは、Suisan Indiansの言葉で「The Valley of many moons」(たくさんの月の土地)という意味を持つと言われており、カリフォルニアの中でも興味深い歴史を持つ街です。

1832年、フランシスコ修道会のパドレ・ホセ・アルティミラ神父が、この地に「Mission San Francisco Solano de Sonoma」を建てたのを発端に、1834年にはメキシコ政府から派遣されたヴァレーホ将軍により、現在のプラザが造られました。

当時、メキシコ市民でないと、家・建物を所有することができなかったことから、自由な土地を求めてやってきたアメリカ人が反旗を翻し、1846年、25日間に渡って「Bear Flag Revolt」という革命運動を起こしました。ヴァレーホ将軍を投獄させ、グリズリー・ベアの旗を掲げ、リパブリック・オブ・カリフォルニアとして独立宣言をしたのです。アメリカ政府が仲裁に入り、この暴動は収まりました。

場所を移転して、注目度アップ
そういった歴史を背景にするソノマの街は、当時からのアドービ素材の建物が残る、独特の雰囲気を今も保ち続けていて、ナパとは一味違う味わいを感じさせてくれています。街の中心となるプラザの北西の角にある、小さな「SONOMA HOTEL」。この1階に、今回ご紹介するレストラン「The Girl & The Fig」があります。

オリジナルは、北に少し入ったグレン・エレンという街にあったのですが、最近、ソノマの街に移転。より多くの人の目に留まるようになり、人気も知名度もグ〜ンとアップしてきました。

カントリーサイドのほっこり感
メニューが書かれた黒板と、かわいいベンチが目印の小さな入り口を入ると、どっしり構えるバー・カウンターに、居心地良さそうなアームチェアーが置かれたラウンジが目に飛び込んできます。

The Girl & The Figの入り口

決してハイテクでもモダンでもないインテリアですが、なんとはなしに圧倒される不思議な空間。ダイニング・ルームは、左奥。真っ白な紙がリネン代わりに敷かれたテーブルを、カリフォルニア・ポピーの造花がポっと明るく照らします。 壁とほぼ同じクリーム色の椅子、壁際のソファーはモスグリーンで統一されていて、カントリー・サイドのレストランを上手く演出しています。

ダイニング

ある日のランチをご紹介

メニューは、午前11時半から夜の10時まで同じ、金曜・土曜のみ午後10時から11時まで「ブラッセリー・メニュー」になります。料理のコンセプトは、「country food with a French passion」。

ソノマ・カウンティーは、ミルク、チーズ、フォアグラ、ダック、シーフードなど多岐に渡って食材を生産している土地なので、それらの地元素材を充分に使ったメニューが作られています。

「Garlic & Spinach Soup 〜ガーリック&ほうれん草のスープ〜」(6ドル)

ガーリック&ほうれん草のスープ

スープは日替わりです。この日は、朝から少々肌寒く、何か暖かいものを、と迷うことなくスープを注文したのですが大正解。しっかり温かいままで出されたスープは、ブラックペッパーがパシっと効いた、パンチのあるものでした。ガーリックの匂いプ〜ンかなと思ったのですが、まるでそんなことはなく、ほうれん草も言われてみなければソレとわからないほど。各種ハーブが微妙に混ぜられているせいでしょう。晩秋から冬にかけては、やっぱりスープだね、と納得の一品でした。

「Fig Salad  〜 いちじくサラダ〜」(7.75ドル)

いちじくサラダ

店名になっているくらいだから、これは注文しなければならんでしょう、とトライ。こんもり盛られたアルーギュラに、地元Laura Chenelのシェーブル・チーズ(ゴート・チーズ)、パンチェッタ、ピーカン、そしてカラマライズされたイチジクが、彩を添えます。
アルーギュラはあくまで新鮮。パンチェッタ、ピーカン、イチジクが、いづれも歯ごたえのあるモチモチ感で統一されていて、食べながらホクホク嬉しくなってきます。
シェーブル・チーズがまた、何とも言えず味わいがあり、ポート風味のドレッシングも全く素材を邪魔していません。大変、heartyな一品です。

「Liberty Duck Confit 〜ダック・コンフィ〜」(18.25ドル)

ダック・コンフィ

ソノマ産ダックは、ソノマ産フォアグラと並んで、この地では有名な素材です。「コンフィ」というのは、フランス語で「漬ける」という意味だそうで、ダックの場合、その肉を脂で漬けたものを指します。
コンフィされた骨付き大腿部分を焼いた一品は、皮がパリパリ、そしてフォークを入れるとス〜っと簡単にお肉が剥がれます。塩気が充分にきいていて、そのパリパリ度と、中身の肉の柔らかさで、ワインがすすむ、すすむ・・・。
少々、塩気がきついように思いましたが、下にめいっぱい敷かれたレンティルの豆と一緒に、大きく広げられたサヴォイ・キャベツで包んで食べると、丁度良い感じになりました。

「Risotto 〜リゾット〜」(18.50ドル)

リゾット

どこに行ってもリゾットを頼んでしまう「リゾットおたく」であるため、ここでも注文してしまいます。季節ごとにメニューを変える「the girl and the fig」の、この日のリゾットは、ホリデーシーズンに因んでスクワッシュのオンパレード。
デリカータ・スクワッシュと呼ばれるものが、輪切りローストされて一番下に敷かれ、その上にリゾット、バターナッツ・スクワッシュが乗り、スクワッシュ・チップスが上に飾られています。
リゾットは程よく硬く、トーストされたガーリックや、スクワッシュの種、そしてロックフォート・チーズが 混ぜられていて、一口でいろいろな味を楽しむことができました。
スクワッシュは、カボチャと同じ系統の野菜なので、ほんの少し、しつこく感じられますが、それもワインと一緒に頂けば、幸せな一品。見た目も鮮やかで、この季節にピッタリでした。

「THE GIRL AND THE FIG」のワイン・リスト

このレストランが、他の店との違いを顕著に表すのは、何といってもその「ワイン・リスト」。なんと、すべてローヌ・バラエタルで統一されているのです。しかも、カリフォルニア産のものばかり!

最近、シラーの人気がカリフォルニア内で高まってきつつありますが、(ワインスペクテーター誌のジェームス・ローブ氏も「2000年ヴィンテージのシラーは、最もエキサイティング」と言っています)それでも、一般的にまだまだ知名度の高いカベルネや、シャルドネをひとつも入れずに、このような大胆なワイン・リストを作ってしまうのは凄いことです。

白フライト

白は、ルーサンヌ、マーサンヌ、ヴィオニエ、ブレンド、赤はグレナッシュ、サンソー、カリニャン、ムールヴェードル、シラーが揃っています。選択肢が多いのは、やはりヴィオニエとシラー。ローヌ・バラエタルをまだよく知らない方には、テイスティング・フライトがお薦めです。

「ヴィオニエ・フライト(3種類)」10ドル。
「白バラエタル・フライト(ヴィオニエ、マーサンヌ、ルーサンヌ、ブレンドの4種)」12ドル。
「シラー・フライト(3種類)」10ドル。
「赤バラエタル・フライト(グレナッシュ、サンソー、カリニャン、ムールヴェードル、シラー5種)」14ドル。
「インターナショナル・フライト(アメリカ以外の3種)」12ドル。

それぞれが、色々な形の小さなグラスに入って、ワイナリー名の印刷されたカードと一緒にサーヴされます。とても楽しい!

データ

アドレス 110 W. Spain Street, Sonoma
電話番号 TEL:(707) 938-3634
営業時間 毎日 11:30AM〜10:00PM
金・土は、11:00PM まで。
座席数 約130席(うち、アウトドア45席ほど。夏季のみ)
クレジットカード Visa, MasterCard, American Express
ドレスコード カジュアル
ウエブサイト http://www.thegirlandthefig.com
ソノマ・カウンティ産のチーズ・メニューも必見。
(2002年11月現在)
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