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VOL.5 「BISTRO DON GIOVANNI」(ナパ)

ビストロ・ドン・ジョヴァーニの店内

ローカルの顧客が大半
29号線を北上、ナパのダウンタウンへ繋がる交差点を過ぎると、右側にレンガ色の建物が見えます。ワイナリーに心が飛んでブンブン車を走らせていると、見落としてしまうのでご注意。見るからに、ウエルカムの雰囲気が漂うこの店こそ、「ビストロ・ドン・ジョヴァーニ」。

ワイナリーが集中するエリアよりもかなり南にあるので、効率よく回らなければいけないツーリストには、なかなか利用しにくい店ではあります。だから、例えばセントヘレナの「Tra Vigne」に比べると断然、地元客の比率が高くなっています。

老舗イタリアンの輝き
1993年、ジョヴァーニ&ダナ・スカラ夫妻によってオープンした「ビストロ・ドン・ジョヴァーニ」は、もうすぐ10周年を迎える、このあたりでは老舗とも言えるイタリアン・レストランです。

彼らはもと、ロサンゼルスやナパに店舗を構える「Piatti」チェーンのパートナーだったのですが、自分達の手による店を持つために独立。当時の「Table29」を買い取り、毎年改装・改築を繰り返して現在に至ります。サンフランシスコ、ユニオンスクエア近くにあるサー・フランシス・ドレーク・ホテル内の「Scala's Bistro」も、その名の通り、彼らの店です。

ユニークなアートで飾られた噴水

開放的で、暖かい店の雰囲気
建物の2辺を囲むテラス席は、ワイン・カントリーの清清しい空気を、食事と一緒に楽しむには最適のシチュエーション。中庭には、ユニークなアートで飾られた噴水と、それを囲むように置かれたストーン・チェアとテーブル。葉巻や煙草のスモーカー用に灰皿も置かれています。

店内は、天井が高く、オープンキッチン。明るくモダンなアートが壁面いっぱいに取り付けられ、床はテラコッタ。どこがどうと言うわけではないのですが、これが何とも心安らぐ、気後れしないインテリアなのです。「アットホームな雰囲気」という表現は、レストラン紹介で頻繁に使われるものですが、「ビストロ・ドン・ジョヴァーニ」は、そういう表現が実感できる「くつろぎ」を与えてくれる店です。

ある日のランチをご紹介

この店は、ランチからディナーまで中休みなしに営業しており、メニューも同じです。朝から精力的にワイナリー訪問をして(そのために朝食はしっかり取っておく)、午後3時〜4時に、「ビストロ・ドン・ジョヴァーニ」で遅いランチ兼早いディナーをゆっくりと楽しむ・・・、こういう贅沢な1日の過ごし方もワイン・カントリーらしいではありませんか。

「Fritto Misto 〜フライもののミックス〜」(9.75ドル)

フライもののミックス

定番メニューというのは、どこにでもある代わりに、そのクオリティの差が歴然と現れるものだと思います。「ビストロ・ドン・ジョヴァーニ」のイタリアン定番「フリット・ミスト」は、サクサクの衣がこんがり色に素材をくるむ絶品。カラマリ(イカ)、ロック・シュリンプ、インゲン、オニオン、フェンネルという素材のひとつひとつが、実に新鮮。ほんの少しピリっとくるアイオリ・ソースと一緒に頂くと「ナパに来て良かった〜」と思うこと間違いなし。

「Beet and Haricots Vert〜ビーツとインゲンのサラダ〜」(7.75ドル)

ビーツとインゲンのサラダ

「ビストロ・ドン・ジョヴァーニ」の看板的アペタイザー・サラダ。すいか色と黄色のビーツ、アボガドが小さな乱切りになって転がり、固めにゆでられたHaricotと呼ばれるインゲンが重なり、そして、薄くスライスされたフェンネルがフワっとサラダを飾っています。そしてドレッシングは、ロックフォート・ヴィネグレット。ロックフォート・チーズの小片がサラダの周りに置かれ、フェンネルのセロリに似た微妙な苦味・酸味と、非常にうまく溶け合います。
ビーツを食べなれていない人には、ビーツの新鮮な甘みが実感できず、セロリがダメな人はフェンネルに躊躇し、ブルーチーズ系が苦手な人はロックフォート・ヴィネグレットが鼻につく・・・と、やたら「食べられる人」を限ってしまう1品ではありますが、これらが全然大丈夫な人には、最高にフレッシュなサラダです。

「Pizza "Margherita"〜ピッツア “マルゲリータ”〜」(11.00ドル)

ピッツア マルゲリータ

イタリアン・レストランに行って、パスタは頼んでもピッツアはあまり頼まないという方にも、是非、ここの「マルゲリータ」をお試し頂きたい。トマト、バジル、モッツェレラ・チーズがトッピングの定番ピッツアも、ビストロ・ドン・ジョヴァーニにかかったら、目からウロコの逸品になります。
あくまでも薄い生地、その上にとろけるモッツェレラ・チーズ。トマトの酸味がギリギリまで押さえられているのも、このモッツェレラの絶妙な甘さ、そして、バジルのアクセントがあるからでしょう。これが、ペロっと食べてしまえるのです。何回食べても、飽きません。

「Risotto 〜リゾット〜」(15.50〜17.00ドル)

リゾット

昼と夜のメニューが同じでも、内容は毎日微妙に変わります。リゾット、パスタ、スープ、ロースト・フィッシュなどは日替わりですので、毎回違うものをトライするのが楽しみになります。
今回写真に載せているのは、車エビのリゾット。串刺しでグリルされた車エビの下には、甘いプチ・トマト、採れたてのカネリニ・ビーンズ(白い豆)、アルーギャラ(ロケット・サラダ系)が散らばり、ゴート・チーズが味のアクセントに加えられています。 濃厚すぎず、しかも量が適度。ワインと合わせると夢見心地・・・・。

絶えず前進、ますます充実

オーナーのスカラ夫妻は、常にメニューの見直し、そして店の改築を怠りません。毎年冬から春にかけて必ず1週間ほど店を閉め、インテリア、庭、外回りの細かな改装を施しています。この努力が、リピーターを飽きさせることなく通わせるもとなのです。

また、最近、新しいエグゼクティブ・シェフが夫妻によって招かれました。サンフランシスコ市内ノースビーチで大変人気の高かった「ローズ・ピストラ」で働いていた方だそうです。ますます充実のビストロ・ドン・ジョヴァーニ。最低1ヶ月に1回は食べに行きたくなる、素敵な店です。

「BISTRO DON GIOVANNI」のワイン・リスト

カリフォルニア主体で、イタリア、フランス、オーストラリア産ワインが全体の20%ほど。グラス・ワインは、白6ドル〜9.50ドル、赤6.50ドル〜11ドル。

よく聞く名前のものから、カルト系ワインまで幅広く揃っています。願わくば、もう少しピノ・ノワールのラインアップを増やしてもらえたらと思いますが、今アメリカで人気のPinot Grigioもちゃんと選択肢にあるので、贅沢申しません。

データ

アドレス 4110 St. Helena Highway, Napa, CA 94558
電話番号 TEL:(707) 224-3300
営業時間 毎日 11:30AM〜10:00PM
金・土は、11:00PM まで。
座席数 約100席(アウトドア70席ほど)
クレジットカード Visa, MasterCard, American Express
ドレスコード カジュアル
ウエブサイト http://www.bistrodongiovanni.com
人気メニューのレシピが載っています。絶対いつか作ってみたい・・(願望)
(2002年10月現在)
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